「スーパーで買えるもので薬膳を!」というのが私の基本。おなじみの食材も、組み合わせ次第で薬膳になるのですが、それに、中華食材として売られている松の実や枸杞の実、ナツメなどを入れると俄然、薬膳っぽさが増します。一方、便利な加工食品にも、薬膳的に注目すべきものが!
それがこの2つ。
「杏仁」と「羅漢果」を使った便利食材です。
「ラカントS」は、中国南方でとれる羅漢果という果実を原料にした甘味料。甘味成分のモグロサイドは砂糖の300倍の甘みがあり、それを使いやすい形にした天然甘味料です。なんといっても魅力的なのは、カロリーがゼロという点。最近、流行している「糖質制限食」の分野でも注目されています。羅漢果自体は、(涼/甘/肺・脾)の性質があり、喉の渇きや空咳、腸乾便秘にいいそう。
「杏雲」は、中華料理の「聘珍樓」の杏仁豆腐の素。杏仁がどの程度入ってるかはわかりませんが、杏仁粉を入手するよりお手軽なので、「これもありかな…」と思って利用しています。杏仁は、(平/甘/肺・大腸)の性質があり、こちらも呼吸器や大腸に潤いを与えます。
羅漢果も杏仁も、肺を潤して咳をとめる果物。こんな便利食材も、取り入れてみると不思議と潤ってくる感じがするから、不思議!
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